金沢動物園での活動
金沢動物園は横浜市最大の緑地帯の中にあり、主にそこからつながる三浦半島、湘南近辺の傷病動物が園内の動物病院に持ち込まれます。
私たちはそこで担当職員の指導のもと、飼育ケージや部屋を清潔に保つための清掃、餌の準備、餌やりを主な活動としています。誤認保護される幼鳥やノウサギの仔、交通事故やガラス衝突と思われる鳥や哺乳類、つり針や糸にからんだ鳥、疥癬症のタヌキ、原因不明で衰弱したトビ等、原因は様々ですが、人の便利な生活に関係するものも多く、私たちがこの現実から学ぶことはたくさんあります。
また、通常の活動の他に、定期不定期で行われる園内のイベントに参加させていただいています。身近な野鳥クイズやスタンプワークショップなど、家族連れで楽しめるものですが、そこでは、私たち野生動物リハビリテーターの活動の紹介や、私たちのすぐそばにも野生動物が生活していること、またその身近な野生動物に今起こっている問題等を一般の方にお伝えしています。
特に子育て期の誤認保護、野外のゴミ放置や野生動物への餌やり問題では、かれらの本来の生態や被害を受けている動物の情報をお伝えすることで、その場の正しい判断を理解していただいています。来園される方々は自然や生き物に興味関心がある方も多く、地域の情報、経験やご意見は大変貴重で、私たちには励みになり、この活動の大切さを実感しています。 園の方々のもと、人と野生動物の関係が少しずつでも今より良いものになるよう工夫し、今後も活動させていただきたいと考えています。
（文章：リハビリテーター4期・岡）