ご挨拶

WRV神奈川支部長 皆川康雄

minagawa近年、生息地を奪われ、多くの野生動物が危機的状況にあるにもかかわらず、交通事故やビルに衝突するなどの原因により、命を落としたり傷つく野生動物が増加しています。 こうした野生動物を救護し、リハビリ(復帰訓練)して野生復帰させるとともに、野生動物からの警鐘と受け止め、失った生息地を再生したり、生存を脅かす人為的な原因を取り除くことにより、人と野生動物が共生できるように関係改善を導く人材を“野生動物リハビリテーター”と呼んでいます。 では、野生動物リハビリテーターとして活躍するためには、どうすれば良いでしょうか?それは、救護施設にてその傷を癒す方法を身につけるとともに、救護現場ではその傷の原因を探り、傷つかないように対策を考案していくことであります。つまり、身をもって示している野生動物の“傷”そのものに向き合う姿勢をもつことなのです。 もし、あなたが野生動物を守りたいと思っているのならば、野生動物リハビリテーターになって、傷ついた野生動物からのメッセージをしっかり受け止め、物言わぬ野生動物の代弁者になってほしいと願います。

<皆川康雄プロフィール>
1967年神奈川県生まれ。獣医師。麻布大学卒。東京環境工科専門学校特任教員。野生動物保護管理事務所、横浜市立動物園、動物病院、野生動物ボランティアセンター(所長)の勤務を経て現職。 NPO法人丹沢自然保護協会理事、災害動物医療研究会幹事。2002年にスペインで起きた世界最大級のタンカー重油流出事故に伴う水鳥救護活動に参加し、海外におけるワイルドライフリハビリテーターの活躍に感銘。以来、日本における野生動物リハビリテーターの存在意義を唱え、2005年に神奈川県でわが国初の野生動物リハビリテーター資格認定制度を創設。現在、専門学校や大学を中心に日本各地で野生動物リハビリテーターとして活躍できる人材育成に従事。神奈川県環境保全功労者環境農政局長表彰受賞(2014年) 主な著書:『野生動物救護ハンドブック(文永堂出版)』(共著)、『動物看護学各論(日本動物看護学会)』(共著)

初代WRV神奈川支部長(現:同支部顧問)馬場国敏

baba国内で初の野生動物リハビリテーターが誕生したことは、野生動物界のみならず他分野にも色々と影響を与え、すばらしい結果を期待できるような好感触をもっています。 食物連鎖、自然の摂理から自ら逸脱した人間の活動の後始末、償いを意識し行動できる人がどれ程いるか、この数によってその国の文化度が決定されるのです。先進国となった今の日本に欠如しているのは、この分野なのです。行政は気づいても行動する勇気はないし、予算を取る勇気もないといった貧しい国なのです。(神奈川県はいち早く気づき、今回の野生動物リハビリテーター資格認定制度として当支部と協働事業となったわけですが・・・) しかし、泣き言ばかりいっている場合ではない状況です。今の野生動物の危機は加速度状態なのです。気づいた者、行動できる者から行動を起こさなければならないのです。それが皆さんなのです。たかがスズメ1羽助けて何になる? しかし、この皆さんの行動が野生動物のみならず、人間の心、現代社会にどれ程の影響を与えるかということを決して忘れないで下さい。意味ある行動なのです。
(神奈川県野生動物リハビリテーター第1期生認定式祝辞より)

<馬場国敏プロフィール>
1948 年福岡県生まれ。獣医師。麻布獣医科大学卒。馬場動物病院院長。野生動物ボランティアセンター主宰。 (公財)日本動物愛護協会理事、NPO法人野生動物救護獣医師協会理事。1991年に勃発した湾岸戦争の際、ペルシャ湾に重油が流出。油まみれになった多くの水鳥を救出するために環境庁(現環境省)に働きかけ、水鳥救護派遣チームリーダーとして現地に入り活動。その後、1997年に島根県沖で発生したナホ トカ号重油流出事故に伴う油汚染水鳥救護を契機に、本格的な救護活動の拠点「野生動物ボランティアセンター」を開設。東日本大震災では福島原発避難地域に入り、残されたペットや野生生物たちの保護活動に従事。現在も当ボランティアセンターにて被災ペットを保護収容中。

初代WRV神奈川支部長(現:同支部顧問)馬場国敏

WRV神奈川支部 役員名簿(2016年4月~)

  • 支部長   皆川康雄 (東京環境工科専門学校特任教員)
  • 副支部長  片野理恵 (あじさい動物病院副院長)
  • 事務局長  箕輪多津男 (WRV本部事務局長)
  • 監 事   加藤卓也 (日本獣医生命科学大学助教)
  • 顧 問   馬場国敏 (初代支部長)